熱量銀行 第1話:口座開設

「あなたの熱量、大切にお預かりします。放出ロス無し!0.1度からOK!」 そんなネット広告を見つけたのは、作ったカップ麺の湯気がもうもうと立ち込め持ち上げた途端冷めてしまうような記録的な寒さの日だった。 お湯を沸かしながらSNSのニュース部分を流し見でチェックしていた。その最下部にその広告は表示されていたの…