ESA算数教材作りプロジェクト
バングラデシュの子供たちのために算数教材を作ろう!というワークショップに参加してきました。
主催はESAアジア教育支援の会という団体で、バングラデシュや南インドで活動をされています。
教育を受けられない子供たちに対し、適切な教育が受けられるよう支援することが主な活動です。
バングラデシュや南インドは紅茶の産地だそうです(バングラデシュでも作ってるの知らなかった)。
そんな紅茶農園で働く労働者に対し、雇用主はそんなもの必要ない、と子供たちに教育を受けさせないんだそうです。
他にも貧困だったり孤児だったりDVだったりで教育を受けられない子供たちがいるわけですが、そんな子供たちがちゃんと教育を受けられるように、自分で未来を切り開く力が持てるように、という考えのもと支援活動が行われています。
バングラデシュのお国事情
これを使いこなしてるのがすごい
バングラデシュの公用語はベンガル語で、数字もベンガル数字という固有の表記があります。
高等教育ではアラビア数字(123とか)に変わるらしいのですが、子供たちはまずこのベンガル数字を学ぶ必要があります。
と言うのも、街中にはベンガル数字での表記がほとんどだから。
これが読めないと生活できないそうです。
お父さんやお母さんが文字の読み書きをできない村では、子供たちが数を学ぶことは大変です。学びようがないから。
そんな子供たちが支援で建てられた学校で数を学べるようにしているのですが、肝心の教材が不足していると。
拗音はもはやデザイン画に見える
そこで、バングラデシュの学校に送る手作りの算数教材を作ろう、というのがこのワークショップの目的です。
ベンガル数字は悩ましい
これは9
そんなベンガル語ですが、ベンガル数字はアラビア数字を知っていると脳が混乱します。
教材では数の概念を教えるため、該当する数字の数だけ絵柄を描きます。
支援学校へ通う子供たちは、数字が読めてもその数字が数を意味する(3であれば3個ある、とか3つのものである、ということ)が理解できず、学ぶことにつまづいてしまうことが多いそうです。
物資が少なく、数えるという概念がそもそも身に付きにくい環境なのも影響していると。なるほどなあ…。
そのつまづきの壁を低くするために、絵で数の概念を身に付けてもらおうということからこの教材が生まれました。
で、ベンガル数字の表記の分だけ絵を描くわけですが、度々ひっかけ問題みたいな数字があって戸惑います。
これは3
絵は自分で食べ物とか自然とかテーマを決めて描きます。
ドラえもんとポケモンが人気らしいのでドラえもんにしました( ˆoˆ )/
ちなみにそういった文化は中国から入ってくるそうです。
1番左のしずかちゃんは上手くかけた。
8だけど4
これとか「8」にしか見えないけど「4」です。
こっちが8
「6」っぽいけど「8」。混乱。
数が多いとドラえもんは大変だった…10は力尽きてドラえもんの鈴の絵になってます(´ー`;)
あとおそ松くんみたいになったのび太とスネ夫とジャイアンも登場させました。
表紙には「数」
表紙の絵も描いて完成です。
喜んでもらえるといいなあ。
裏面には作製者の名前を添えて。
自分の名前ベンガル語バージョン
なんかかっこいい。
てか書くの難しすぎるよベンガル語。
そんなちょっとだけ国際貢献をした仕事上がりでした。
(終了後ブログ掲載に快諾いただきました。ありがとうございます!)
バングラデシュでは900円で子供1人が1ヶ月学校に通えるそうです。
スパイス2袋分の購入で支援できます。
ご興味ある方はぜひ
↓